曲げ加工・メーカーの選び方を解説|ベンディングロール大全

ベンディングロールのロール洗浄方法とは?

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ベンディングロールの加工精度を保つには、定期的なロールの洗浄が欠かせません。本記事では、ロール洗浄の具体的な手順や注意点、適切な頻度について解説します。

ベンディングロールにおけるロール洗浄の目的と効果

製品への傷やスリップ不良の発生防止

金属板を曲げる加工工程では、ロール表面に鉄粉や油、スケールなどの微細な汚れが付着しやすい環境にあります。これらの異物をそのまま放置してしまうと、加工中に金属板へ押し付けられ、製品の表面に傷をつける原因になりかねません。また、油分や汚れが過剰に蓄積した場合、摩擦係数が低下してスリップ不良を引き起こす一因となる恐れも考えられます。定期的に洗浄を行って表面を清浄な状態に保つことで、材料を適切にグリップできるようになり、加工精度の安定化に繋がります。

ロール表面の劣化および錆びの予防

ロールそのものの寿命を延ばす観点でも、こまめな清掃は大きな役割を果たしています。金属の粉や水分、加工に使用した油などが付着したまま時間が経過すると、錆びが発生しやすくなるため注意が必要です。万が一深い錆びが生じてしまった場合、研磨による修復作業が求められ、余計な手間やコストがかかってしまうでしょう。日々の業務終了時などに適切に洗浄を施し、汚れを取り除く習慣をつけることで、設備の経年劣化を緩やかにする効果が期待できます。

適切なロール洗浄の具体的な手順

作業前の電源遮断と安全確保

実際のメンテナンス作業に入る前には、何よりも安全を確保する手順を徹底しなくてはなりません。洗浄中に機械が誤作動を起こすと重大な事故に直結するため、必ずベンディングロールの主電源を遮断し、必要に応じてブレーカーのロックアウトやタグアウトを実施してください。さらに、操作盤に「清掃中」の札を掲示するなど、周囲の作業員にもメンテナンス中であることを周知する配慮が求められます。厚手の保護手袋を着用し、予期せぬ怪我を防ぐための準備を整えてから、実際の拭き取り作業へ移るようにしましょう。

適切な洗浄剤を用いた汚れ・油分の除去

安全の確認が完了した後は、ウエスを使用してロール表面の汚れを落としていきます。加工によって付着した頑固な油汚れや金属粉は、乾拭きだけでは十分に落としきれないことが少なくありません。その際、必ずメーカー指定の洗浄剤、またはロール材質に適合した洗浄剤を使用します。汚れがひどい箇所については、洗浄剤を少しなじませる時間を取ってから優しく擦るアプローチが有効です。適切な洗浄剤を使用することで、ロール表面への影響を抑えながら汚れを除去できます。

仕上げの拭き上げと防錆油の塗布

洗浄剤を使って全体の汚れを取り除いた後は、新しい乾いたウエスを用いて、表面に残った液剤を完全に拭き取ってください。水分や洗浄液が残っていると、かえって錆びを誘発する要因になる恐れがあります。表面がしっかりと乾いたことを確認できた段階で、長期間機械を使用しない場合には、全体に薄く均一に防錆油を塗布すると錆び防止に効果的です。一方で、毎日稼働するラインにおいては、防錆油を塗布すると翌日の脱脂作業が負担になるため、使用後は乾拭きのみとするケースも見られます。

ロール洗浄を行う際の注意点と適切な頻度

材質に合わない薬品や研磨剤の使用を避ける

清掃作業において注意したいのが、汚れを落としたいあまりに不適切な道具を選んでしまうケースです。ワイヤーブラシや目の粗い研磨剤を使用すると、ロールの表面に細かな傷が入り、そこから錆びが発生したり加工跡が製品に転写されたりする原因となります。また、材質に合わない薬品を使用すると、ロールのコーティングやゴム部品などに悪影響を与え、腐食を引き起こす可能性があるため推奨されません。必ず設備メーカーが推奨する洗浄剤、またはロール材質に適合した洗浄剤を使用してください。

使用頻度や加工素材に応じた清掃スケジュールの策定

洗浄を行うべきタイミングは、工場の稼働状況やメインで扱う素材によって大きく変わってきます。たとえば、表面にスケールが多くついている黒皮材を多く加工する現場では、毎日または加工終了後ごとの清掃が推奨されるケースがあります。一方で、比較的汚れの少ないステンレスなどの加工が中心であれば、週に数回程度のメンテナンスでも十分な精度を保てる場合もあるでしょう。加工量やロール径などの諸条件をよく観察し、自社に最適な清掃スケジュールを組んで実行していくことが重要と言えます。

まとめ

ベンディングロールの性能を長期間にわたって維持するためには、適切な手順でのロール洗浄が欠かせません。製品への傷を防ぎ、機械本体の錆びや劣化を遅らせることで、結果的に生産性の安定化に寄与します。材質に合わない薬品の使用を避け、安全を第一に考慮したうえで、自社の設備や使用状況に合わせた定期的なメンテナンスを実施してみてください。日々の少しの心がけが、高品質な製品作りを支える確かな土台となるでしょう。

【板厚・加工目的で選ぶ】
ベンディングロール
メーカー3選
 

曲げ加工は、板厚・材質・曲げ形状によって、ロール構成や駆動方式、制御性能に求められる仕様が異なります。そのため、ベンディングロールの導入では、加工する板の厚みや形状など、曲げたい部品に応じて選定することがポイントです。ここでは、加工対象別に3つのメーカーをご紹介しています。

〜2.3mmの板厚
仕上がりの美しさが
求められる部品
例えば、こんな部品に
装飾金属品
薄板製のダクト
デザイン筐体
小型タンク

マツモト機械

マツモト機械公式HP
引用元:マツモト機械公式HP(https://www.mac-wels.co.jp/web_exhibition/metal_process_mac_roll.html)
おすすめの理由
薄板の端曲げなど
繊細な加工も安定

小型製品の加工に適した80mm〜100mmのロール径です。油圧式による安定した加圧制御で圧力調整がしやすく、押し傷や曲げムラを抑えて外観品質の高い成形が行えます。

ワークへの傷を防ぐ
ウレタンロール

下ロールにウレタンを使用しており、柔らかな表面でワークに傷がつくのを防ぎます。特にステンレスなど、傷が目立ちやすい薄板素材を扱う加工におすすめです

〜75mmの板厚
曲げが複数ある部品
例えば、こんな部品に
円錐タンク
圧力容器
トンネル部材
洋上風力部品

大同マシナリー

大同マシナリー公式HP
引用元:大同マシナリー公式HP(http://www.dm-daido.co.jp/product/machine_equipment/)
おすすめの理由
高度なCNC自動制御で
複雑な曲げを自動化

熟練の技を再現する高度なCNC自動制御により、円錐や多段曲げなどの複雑な形状も自動化。作業者のスキルに依存せず、常に均一で高精度な仕上がりを維持し、生産効率の大幅な向上に貢献します。

     
たわみ補正と端部精度で
多段曲げもズレを低減
     

特許取得のワーク接触方式とインバータ制御、さらにロールたわみ補正機能が、多段曲げでも端部のズレを抑えます。圧倒的な寸法精度と真円度を一発で実現し、手直しや再加工の工数を激減させます。

〜300mmの板厚
高強度の特大部品
例えば、こんな部品に
船体基礎構造
大型支持架台
高圧ボイラー

DAVI

DAVI公式HP
引用元HP:DAVI公式HP(https://www.davi.com/jp/jp/mav-3rorukebianzhou)
おすすめの理由
大型プレート対応の
駆動システム

DAVIの3ロール式可変軸ロールベンダーは、大型・高負荷に対応する複数ギアの駆動システムを搭載。重い負荷をかけても安定した動作が可能で、300mmの特大サイズの部品も加工できます。

高強度が要求される
素材に対応

頑丈なフレーム構造により、大型・特注形状のプレートや高強度鋼板にも対応可能。高い耐久性が求められる石油・ガス業界での導入実績もあり、高強度な金属部品の加工ニーズに応えます。

※参照元:大同マシナリー公式HP【PDF】(http://www.dm-daido.co.jp/english/pdf/machine_equipment04.pdf
曲げたい部品別 ベンディングロールメーカー3選
板厚・目的別
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