曲げ加工・メーカーの選び方を解説|ベンディングロール大全

ベンディングロールのメンテナンス方法

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ベンディングロールは、加工精度と安定稼働を維持するために定期的なメンテナンスが欠かせません。本記事では、日常点検や定期点検のポイント、故障を防ぐための保守管理について分かりやすく紹介します。

ベンディングロールに
メンテナンスが必要な理由

ベンディングロールは、上下・左右のロールに大きな圧力をかけながら、金属板を連続的に送り出して曲げる機械です。加工中は、ロール表面や軸受、油圧系統に常に高い負荷がかかっているため、点検を怠るとわずかな摩耗や汚れが加工精度に直結してしまいます。

精度低下だけでなく、油漏れや異音、最悪の場合は故障による稼働停止にもつながるものです。安定して製品を作り続けるためには、日常点検と定期メンテナンスの両方を計画的に行うことが欠かせません。

日常点検で確認したい項目

ロール表面の汚れや傷

ロール表面に油分・金属粉・保護フィルムの残りなどが付着していると、板材との摩擦が低下し、スリップや圧痕の原因になってしまいます。作業終了時にウエスで拭き取り、必要に応じて中性洗剤や専用クリーナーで洗浄しましょう。傷や錆が見られる場合は、放置せず早めに補修を検討してください。

潤滑油・グリスの状態

ベンディングロールは、軸受やギア、油圧シリンダなどにグリスや作動油が欠かせません。油量が減っていないか、色や粘度に異常がないかを毎日チェックすることが大切です。汚れがひどい場合や乳白色に変色している場合は、水分や異物の混入が疑われるため、早めに交換しましょう。

油圧・電気系統の異常

油圧式の機種では、配管からの油漏れや油圧計の指示値のずれを確認します。電動・サーボ式やCNC機の場合は、制御盤の異常ランプ、非常停止スイッチ、電源ケーブルの傷や発熱にも目を配ってください。始動時に普段と違う挙動があれば、無理に稼働させず点検を優先しましょう。

動作音・振動の変化

普段の稼働音を把握しておくと、異常に気づきやすくなります。回転時のうなり音、断続的な打撃音、いつもより大きな振動は、ベアリングや駆動系の劣化のサインです。作業前の空運転で「いつもと違う」と感じたら、その日のうちに原因を切り分けておきましょう。

定期メンテナンスの目安と項目

月次で行いたい点検

月に1回程度は、日常点検よりも踏み込んだチェックが必要になります。具体的には、ロール端部の摩耗、駆動チェーンやカップリングのゆるみ、油圧作動油の量と汚れ、電気端子の緩みや腐食などです。点検の際は必ず主電源を切り、機械が完全に停止した状態で行ってください。

年次点検・オーバーホール

1年に1回は、機械全体を対象にした大掛かりな点検を実施したいところです。ロール軸受の分解点検、油圧配管の内部洗浄、作動油の全量交換、CNC制御盤のバックアップとソフト更新など、日常では手が届かない部分をまとめて確認します。使用頻度が高い現場では、半年に1回のペースで実施するのがおすすめです。

消耗品の交換タイミング

ロール、軸受、シール、フィルター、油圧ホースなどは、いずれ交換が必要になる部品です。メーカー推奨の交換周期を確認し、稼働時間や加工内容に合わせて管理台帳を作成しておくと、突発故障の予防につながります。純正部品と互換部品の使い分けについても、事前にメーカーへ相談しておくと安心でしょう。

メンテナンスを効率化する
ポイント

点検チェックリストを整備する

作業者の記憶や勘に頼ったメンテナンスは、担当者が変わったときに引き継ぎが難しくなってしまいます。日常・月次・年次のチェック項目を一覧化し、記録として残しておくことで、点検漏れを防ぎやすくなります。チェックリストはメーカーの取扱説明書をベースに、現場の運用に合わせてカスタマイズしていくのが実践的です。

メーカーの保守契約を活用する

自社だけで対応が難しい部分については、メーカーや代理店の保守契約を利用するのも有効な選択肢です。定期点検、部品供給、故障時の駆けつけ対応などをパッケージで受けられるため、生産計画に合わせて安定した稼働を維持しやすくなります。CNCベンディングロールのようにソフトウェアが絡む機種では、特にメーカーサポートのメリットが大きいでしょう。

ベンディングロール
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まとめ

ベンディングロールを長く安定して使うためには、日常点検・月次点検・年次点検を組み合わせた計画的なメンテナンスが欠かせません。特にロール表面、潤滑油、油圧・電気系統、動作音の4点は、毎日押さえておきたい基本項目です。

メンテナンスの手間や故障リスクをできるだけ抑えたい場合は、保守サポートが充実したメーカーを選ぶことも大切なポイントになります。機種選定の段階から、アフターサポートの範囲や費用も併せて確認しておきましょう。

【板厚・加工目的で選ぶ】
ベンディングロール
メーカー3選
 

曲げ加工は、板厚・材質・曲げ形状によって、ロール構成や駆動方式、制御性能に求められる仕様が異なります。そのため、ベンディングロールの導入では、加工する板の厚みや形状など、曲げたい部品に応じて選定することがポイントです。ここでは、加工対象別に3つのメーカーをご紹介しています。

〜2.3mmの板厚
仕上がりの美しさが
求められる部品
例えば、こんな部品に
装飾金属品
薄板製のダクト
デザイン筐体
小型タンク

マツモト機械

マツモト機械公式HP
引用元:マツモト機械公式HP(https://www.mac-wels.co.jp/web_exhibition/metal_process_mac_roll.html)
おすすめの理由
薄板の端曲げなど
繊細な加工も安定

小型製品の加工に適した80mm〜100mmのロール径です。油圧式による安定した加圧制御で圧力調整がしやすく、押し傷や曲げムラを抑えて外観品質の高い成形が行えます。

ワークへの傷を防ぐ
ウレタンロール

下ロールにウレタンを使用しており、柔らかな表面でワークに傷がつくのを防ぎます。特にステンレスなど、傷が目立ちやすい薄板素材を扱う加工におすすめです

〜75mmの板厚
曲げが複数ある部品
例えば、こんな部品に
円錐タンク
圧力容器
トンネル部材
洋上風力部品

大同マシナリー

大同マシナリー公式HP
引用元:大同マシナリー公式HP(http://www.dm-daido.co.jp/product/machine_equipment/)
おすすめの理由
高度なCNC自動制御で
複雑な曲げを自動化

熟練の技を再現する高度なCNC自動制御により、円錐や多段曲げなどの複雑な形状も自動化。作業者のスキルに依存せず、常に均一で高精度な仕上がりを維持し、生産効率の大幅な向上に貢献します。

     
たわみ補正と端部精度で
多段曲げもズレを低減
     

特許取得のワーク接触方式とインバータ制御、さらにロールたわみ補正機能が、多段曲げでも端部のズレを抑えます。圧倒的な寸法精度と真円度を一発で実現し、手直しや再加工の工数を激減させます。

〜300mmの板厚
高強度の特大部品
例えば、こんな部品に
船体基礎構造
大型支持架台
高圧ボイラー

DAVI

DAVI公式HP
引用元HP:DAVI公式HP(https://www.davi.com/jp/jp/mav-3rorukebianzhou)
おすすめの理由
大型プレート対応の
駆動システム

DAVIの3ロール式可変軸ロールベンダーは、大型・高負荷に対応する複数ギアの駆動システムを搭載。重い負荷をかけても安定した動作が可能で、300mmの特大サイズの部品も加工できます。

高強度が要求される
素材に対応

頑丈なフレーム構造により、大型・特注形状のプレートや高強度鋼板にも対応可能。高い耐久性が求められる石油・ガス業界での導入実績もあり、高強度な金属部品の加工ニーズに応えます。

※参照元:大同マシナリー公式HP【PDF】(http://www.dm-daido.co.jp/english/pdf/machine_equipment04.pdf
曲げたい部品別 ベンディングロールメーカー3選
板厚・目的別
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