曲げ加工・メーカーの選び方を解説|ベンディングロール大全

ベンディングロールでつく圧痕の原因とは?

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ベンディングロールでの曲げ加工時に発生する「圧痕」にお困りではありませんか。圧痕は製品の品質低下を招くため、確実な原因究明と対策が求められます。本記事では、圧痕が生じる原因と防ぐためのポイントを解説します。

ベンディングロールで圧痕が発生する主な原因

ロール表面へのスケールや異物の付着

加工を繰り返すうちに、金属の酸化物であるスケールや作業環境中の細かいゴミがロールの表面に付着してしまうことがあります。これらが付着した状態のまま強い圧力をかけて曲げ加工を行うと、異物が素材の表面に押し付けられて圧痕が生じる要因となります。特に鉄系の素材を扱う現場ではスケールの発生が避けられないため、気づかないうちにロールへ蓄積してしまうケースが少なくありません。日々の作業の中で異物が蓄積していく過程に注意を払う必要があります。

加工素材(ワーク)のバリや汚れの巻き込み

ベンディングロールに投入する前の素材自体に原因が潜んでいることも考えられます。例えば、切断加工の段階で生じたバリや、運搬時に付着した金属粉などの汚れが残っていると、曲げ加工の際にロールと素材の間にそれらが挟み込まれてしまいます。その結果として、素材表面に深く凹むような圧痕が形成される事態につながります。ロール側が綺麗であっても、素材側の下準備が不十分だとトラブルを引き起こすため、加工前の状態確認を怠らないようにしましょう。

ロール自体の摩耗や表面に生じた傷

長期間にわたってベンディングロールを使用していると、経年劣化によってロールそのものが摩耗してくることがあります。また、硬い異物を巻き込んでしまった際に生じたロール表面の微細な傷が、そのまま素材に転写されて圧痕のように見えるケースも存在します。ロールの材質や硬度によっても傷のつきやすさは異なりますが、表面の平滑性が失われた状態での加工は、製品の仕上がりに直接的な悪影響を及ぼす要因といえます。機械設備の消耗度合いにも目を向けることが大切です。

圧痕の発生を未然に防ぐための具体的な対策

こまめなロール清掃と定期メンテナンスの実施

異物やスケールによる圧痕を防ぐための基本となるのが、作業前後におけるロール表面の念入りな清掃です。ウエスを使用して汚れを丁寧に拭き取るだけでも、異物の巻き込みリスクを減らす効果が期待できます。加えて、一定期間ごとに専門的なメンテナンスを行い、ロールの摩耗具合や傷の有無を点検することも重要になってきます。状態によってはロールの再研磨や交換を検討することで、機械を常に良好なコンディションに保つことが可能になります。

加工前の素材チェックと下処理の徹底

素材に付着したバリや汚れが原因となるトラブルを回避するためには、ベンディングロールへ投入する前の念入りな下処理が欠かせません。グラインダーやヤスリを用いてバリを丁寧に除去し、表面に付着した金属粉や油汚れを綺麗に拭き取る工程を標準化することが推奨されます。少しの手間をかけることで、素材由来の圧痕発生を効果的に抑えられます。作業現場全体で事前の確認ルールを共有し、綺麗な状態の素材のみを加工機にかける体制を整えていきましょう。

保護フィルムやウレタンロールの活用

ステンレスやアルミといった、特に表面の傷や圧痕が目立ちやすいデリケートな素材を扱う場合には、物理的な保護を取り入れる方法も有効な手段となります。素材の表面に専用の保護フィルムを貼り付けた状態で曲げ加工を行うことで、ロールと直接接触するのを防ぎ、圧痕のリスクを軽減できます。また、下部ロールにウレタン素材などの弾性を持ったロールを採用している機種を使用すれば、金属同士の強い摩擦を避けつつ滑らかな曲げ加工を実現しやすくなります。

まとめ

ベンディングロール加工における圧痕の発生は、ロール側の問題から素材側の下準備不足まで、複数の要因が絡み合って起こるものです。まずは自社の現場でどの原因が当てはまるのかを冷静に分析し、状況に合わせた改善策を取り入れていくことが求められます。日々の清掃や事前の素材チェックといった基本的な作業の積み重ねが、製品の品質向上に直結します。ぜひ本記事で紹介したポイントを参考に、現場の加工工程を見直してみてください。

【板厚・加工目的で選ぶ】
ベンディングロール
メーカー3選
 

曲げ加工は、板厚・材質・曲げ形状によって、ロール構成や駆動方式、制御性能に求められる仕様が異なります。そのため、ベンディングロールの導入では、加工する板の厚みや形状など、曲げたい部品に応じて選定することがポイントです。ここでは、加工対象別に3つのメーカーをご紹介しています。

〜2.3mmの板厚
仕上がりの美しさが
求められる部品
例えば、こんな部品に
装飾金属品
薄板製のダクト
デザイン筐体
小型タンク

マツモト機械

マツモト機械公式HP
引用元:マツモト機械公式HP(https://www.mac-wels.co.jp/web_exhibition/metal_process_mac_roll.html)
おすすめの理由
薄板の端曲げなど
繊細な加工も安定

小型製品の加工に適した80mm〜100mmのロール径です。油圧式による安定した加圧制御で圧力調整がしやすく、押し傷や曲げムラを抑えて外観品質の高い成形が行えます。

ワークへの傷を防ぐ
ウレタンロール

下ロールにウレタンを使用しており、柔らかな表面でワークに傷がつくのを防ぎます。特にステンレスなど、傷が目立ちやすい薄板素材を扱う加工におすすめです

〜75mmの板厚
曲げが複数ある部品
例えば、こんな部品に
円錐タンク
圧力容器
トンネル部材
洋上風力部品

大同マシナリー

大同マシナリー公式HP
引用元:大同マシナリー公式HP(http://www.dm-daido.co.jp/product/machine_equipment/)
おすすめの理由
高度なCNC自動制御で
複雑な曲げを自動化

熟練の技を再現する高度なCNC自動制御により、円錐や多段曲げなどの複雑な形状も自動化。作業者のスキルに依存せず、常に均一で高精度な仕上がりを維持し、生産効率の大幅な向上に貢献します。

     
たわみ補正と端部精度で
多段曲げもズレを低減
     

特許取得のワーク接触方式とインバータ制御、さらにロールたわみ補正機能が、多段曲げでも端部のズレを抑えます。圧倒的な寸法精度と真円度を一発で実現し、手直しや再加工の工数を激減させます。

〜300mmの板厚
高強度の特大部品
例えば、こんな部品に
船体基礎構造
大型支持架台
高圧ボイラー

DAVI

DAVI公式HP
引用元HP:DAVI公式HP(https://www.davi.com/jp/jp/mav-3rorukebianzhou)
おすすめの理由
大型プレート対応の
駆動システム

DAVIの3ロール式可変軸ロールベンダーは、大型・高負荷に対応する複数ギアの駆動システムを搭載。重い負荷をかけても安定した動作が可能で、300mmの特大サイズの部品も加工できます。

高強度が要求される
素材に対応

頑丈なフレーム構造により、大型・特注形状のプレートや高強度鋼板にも対応可能。高い耐久性が求められる石油・ガス業界での導入実績もあり、高強度な金属部品の加工ニーズに応えます。

※参照元:大同マシナリー公式HP【PDF】(http://www.dm-daido.co.jp/english/pdf/machine_equipment04.pdf
曲げたい部品別 ベンディングロールメーカー3選
板厚・目的別
ベンディングロール
メーカー3